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エンジニアのキャリアアップには「事業理解」が必須!〜ACTBEWORKSを立ち上げた理由・ビジョン〜

ACTBEWORKS MAGAZINEへようこそ!

ACTBEWORKS MAGAZINEは、エンジニア・デザイナーのキャリアを考えるメディアです。理想のキャリアの築き方・働き方・生き方の参考になる情報を発信していきます!

今回は、このACTBEWORKS MAGAZINEを運営しているACTBEWORKSについてご紹介したいと思います!

弊社CEOの藤原と、ACTBEWORKS事業責任者の赤塚が、ACTBEWORKSを立ち上げた理由からこれからどんなサービスにしていきたいのかといった「ビジョン」、そしてそのビジョンであるなぜエンジニアのキャリアアップには「事業理解」が必須という結論に至ったのかについて、対談形式でお伝えしていきます!

ACTBEWORKSって?

ACTBEWORKSは、開発会社・技術者組織である株式会社アクトビが立ち上げたフリーランスエージェントサービスです。今年、2022年1月にスタートした、弊社の新規事業です!

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そもそもなぜフリーランスエージェントをやろうと思ったのか?

赤塚
赤塚

そもそも藤原さんが、アクトビがフリーランスエージェントをやるべきだって思った理由は何なんでしょうか?

藤原
藤原

そうですね。大前提としてエンジニア・デザイナーはビジネスすべきだ」って仮説を立てていて。

フリーランスは事業サイドに関われる機会が少ない

藤原:僕は元々アプリエンジニアだったんですけど、現役エンジニアだった当時から「なぜ、エンジニア・デザイナーが自分で事業戦略を考えないのか?」「何故そこは分業されているのか?」「なぜもっと事業に入り込んだ考え方をしないのか?」という部分にずっと違和感を感じていて。

「もっと事業サイドに入りたい」という気持ちが強くなって、SIer企業からコンサルファームに転職したんです。その後、独立してフリーランスアプリエンジニアになったんですが、会社員として案件に入るより、フリーランスの方が事業サイドに入り込むきっかけがもっと減ってしまって。

そもそも「フリーランスエンジニア」って、ただの「いち作業者」として契約しているので、どうしても「チームメンバー」というよりは「外注さん」になってしまうんですよ。

なので、どうしてこれが作られるのか?とか、事業のコアな部分はあまり関われず。もちろんトップ層のミーティングに参加もできなくて。それが、なんだか不満があったんです。

会社員の頃より収入はぐっと増えたけど、当事者意識を感じられない、やりがいがあまり感じられない。ってなってしまったんですよね。

「エンジニアバブル」はいつかはじける

そこから僕は起業という道を選んだわけですが、このエージェントを通していち作業者として案件に参画するっていうスタイルで働くフリーランスエンジニアは年々増加しています。

今はエンジニアのニーズがものすごく高まっているので、スキルがあれば仕事には困らないし、単価も年々上がっていっているので満足できる収入も確保できるので、過去の僕のような不満ややりがいのなさを感じていても「まあいいか、稼げるし。」と割り切ってしまっている人もいるんじゃないかと思っていて。

藤原
藤原

もう本当に「エンジニアバブル」なので、今。笑

赤塚
赤塚

バブルですよね〜。この実状を知った時、正直目ん玉飛び出ましたもん。(デザイナー時代見たことない単価だった。辛)

藤原:しばらくはこのままだと思うんですけど、このバブルはいつかはじける時が来ると思っていて。

今、日本全体の動きとして各社がデジタルプロダクトをどんどん作っていこうという流れになっていて、デジタル戦略に意識が向いています。こういった流れから、エンジニアの需要が高まっているし、エンジニアになろうという人も増えているんだと思います。

ただ、これと同時に、AI、ノーコード開発プラットフォーム、クラウドサーバー、クロスプラットフォームの登場などで、開発のハードルもどんどん下がっています。こういったものが進化していくと「作ることができるのは当たり前」という時代がやってくると思うんですね。

つまり、言われたものを言われた通りに作る「作業者」としてのエンジニアのニーズはこういった便利ツールやサービスに置き換わっていくと思うんです。

これから重宝されるのは「事業理解のあるエンジニア」

藤原:そこで今度重宝される人材は、「事業理解のあるエンジニア」だと僕は思っています。

赤塚
赤塚

事業理解のあるエンジニア…プロダクト(サービス)・事業戦略への理解ってことですかね

藤原
藤原

そうですね。何を作るのか、なぜそれを作るのかといったフェーズからプロダクト開発に関われるエンジニアが今後求められていくと思っています。

藤原:マーケティング用語で「プロダクトアウト」「マーケットイン」という概念があります。

 プロダクトアウト(product out、product oriented)とは、企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論や計画を優先させる方法のことです。買い手(顧客)のニーズよりも、「作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方です。

 一方、マーケットイン(market in、market oriented)とは、ニーズを優先し、顧客の声や視点を重視して商品の企画・開発を行い、提供していくことです。プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」という考え方です。

マーケティング用語集 プロダクトアウト、マーケットイン – J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

藤原:高度経済成長期の「大量生産・大量消費」の時代はプロダクトアウトが主流でしたが、供給過多で顧客が「自分で選ぶ」ことを重要視している現代では、マーケットインの方が主流になりつつあります。

特にこのマーケットインという概念はデジタルプロダクトと相性が良いです。例えばアプリの場合、ローンチしてから何度もアップデートを繰り返しますよね。これは仮説検証の繰り返しです。「ユーザーはおそらくこういったニーズを持っているだろう」という仮説をもとにプロダクトを作り、ローンチします。そこから実際のユーザーの動きや反応から仮説を検証し、それをもとに新たな仮説を立てて…ということを繰り返します。

この仮説検証をスピーディに繰り返すことによって、ユーザーのニーズにマッチしたプロダクトを開発することができます。ここをスピーディに行うためには、言われたことをただやる「作業者としてのエンジニア」ではなく、事業戦略に基づいた仮説を立て、自ら開発を行い検証できる「事業理解のあるエンジニア」が必要だし、これからの時代はこうして「エンジニアがビジネスするべき」だと僕は思っています。

赤塚
赤塚

確かに、事業への理解と開発への理解、双方に理解のあるエンジニアがメインで動けたらプロダクト開発スピードはもちろん、クオリティも上がりますよね。

この流れで打撃を受けるのはフリーランスエンジニア

藤原:「事業理解のあるエンジニア」が求められる時代になった時、一番打撃を受けるのってフリーランスエンジニアだと思うんです。なぜかというと、冒頭でも少し触れた通り、フリーランスという立場上、どうしても事業のコアに携われる機会が少なくなりがちなんですよね。

さらに、エンジニアは技術の進化が凄まじい。最新技術をキャッチアップし続けていけないとダメなんですけど、僕自身も現役フリーランスエンジニアだった頃思っていたのが、自分が50代になったときに20代の人たちよりいち早くキャッチアップスピードで勝っていける自信が全くなくて。

そうなった時、「ビジネスサイドだったら積み上げで知識を伸ばせるのでは?」っていう自分なりの仮説があったんです。

藤原
藤原

今のフリーランスエンジニアに必要なのは、この「事業理解」を学び、経験することなんじゃないかと。その機会を提供することができるフリーランスエージェントが必要なんじゃないかと。そう思ったのが、アクトビでフリーランスエージェントをやろうと思ったきっかけです。

赤塚
赤塚

目先の収入やスキルアップも大事ですが、これから5年・10年先もフリーランスエンジニアとして活躍することを実現できるようサポートできるエージェントにしたいですね。

赤塚が事業責任者になった経緯

赤塚
赤塚

事業理解を学び・経験するって今まさに私がさせていただいていることですよね…笑

赤塚:私は元々、大学在学中に開業してから約8年間、フリーランスのWebデザイナー兼イメージコンサルタントとしてお仕事をしていました。アクトビと出会ったのは2018年にエージェント経由でWebデザイナーとして参画したのがきっかけでした。

藤原
藤原

赤塚さん、うちで初めてのデザイナーですもんね。笑

赤塚
赤塚

まさか数年後に社員になって事業立ち上げしてるとは思いませんでした。笑

美容事業の本格化と同時に週3日準委任のWebデザイナーに

赤塚:アクトビでは2020年に出産するまで、週3日稼働のWebデザイナーとして参画していました。当時はイメージコンサルティング(超ざっくり言うと美容系のお仕事)とWebデザイナーというお仕事を二足のわらじでやってたんですよね。

Webのお仕事だけをしていたことは請負メインだったのですが、美容事業を本格化すると同時にWebのお仕事は毎月固定の売上が得られる準委任契約の働き方を選びました。

美容事業ってWebのお仕事と違ってめちゃくちゃ支出が多くて。道具を揃えたり、頻繁に買い直したり、場所を借りたり。なので、(美容事業の)立ち上げ時期は純粋に固定収入が欲しかったんです。笑

準委任の働き方は藤原さんの言う「作業者」として言われたことを淡々とこなすことになるんだろうな。と思っていたので、やりがいとかは求めておらず、今自分の持ってるスキルで効率的にお金を稼ぎたいぐらいにしか思ってませんでした。

「作業者」ではなく「プロ」として任せてもらえてすごく嬉しかった

赤塚:そんな感じでアクトビの案件に参画し始めたのですが、入ってみるとめっちゃ楽しくて…!

私がアクトビ初めてのデザイナーだったからか、すごい色々任せてくれるんですよ。私は藤原さんのいう「作業者」として雇われてるものと思っていたので、指示されたことをやるのが仕事だと思ってたのですが、なんか全然そんな感じじゃなくて。

どの工程においても「プロ」として扱ってくれたんですよね。私の意見を尊重してくれるし、なんなら頼ってくれるし。この人たちなんでこんな腰低いの?って思ってました。笑

お客様との打ち合わせにも同席させてくれて、実際にお客様の声を聞きながら、こういう想いを持たれてるということがきちんと伝わるようにここはこうしようとか、こんな人に届いてほしいからここの見せ方はもっとこうした方がいいかもとか。自分の意見を取り入れたり提案することを歓迎してもらえたので、すごい主体的にプロジェクトに関わることができて。

赤塚
赤塚

お金のためと思って始めたのに(おい)、ちゃっかりやりがいも感じられるお仕事に出会ってしまって、本当に楽しかったんです!

出産 ×「例のあの感染症」でキャリアプランが崩れた

赤塚:Webのお仕事はアクトビでやりがいの感じられるお仕事をさせてもらっていたし、美容事業の方もいい感じに育っていっている感覚があったので、産後もしばらくはこの働き方を続ける予定でした。

…が、実際に産んでみると色々ありまして。
まずはあれですね。名前を言いたくない「例のあの感染症」のパンデミックが、私の出産時期とビンゴでして。笑

当時は今よりももっと未知なウイルスだったので、抵抗力の弱い乳児を抱えながら接客を伴うサービスがメインだった美容事業を再開する気持ちが湧いてこなくて。なので、しばらくお休みをすることにしました。

Webのお仕事は、産後すぐから請負のお仕事を在宅で細々と再開していました。

子供が保育園に行き始めてからは、平日週3日はアクトビで準委任のお仕事を再開し、残りの2日は請負のお仕事をしていました。頃合いを見計らって美容事業の再開も考えていたのですが、メインのお客様層が利用してくださる土日や平日夜に動くのが難しいため、なかなか本格再開に踏み込めず…

平日Webのお仕事、たまに土日家族に子供を預かってもらって美容事業のお仕事を少しだけ…という生活を約半年ほど続けた頃、だんだん自分の中で不安と焦燥感が膨らんでいって…「このままこの働き方を5年、10年と続けて行った時、私のキャリアはどうなるんだろう… 」と。

赤塚
赤塚

全てにおいて中途半端にしかコミットできてないって感覚があったんですよね。

例えばアクトビでは「週3日準委任のWebデザイナー」であることは産前から変わらないのですが、実態は全然違って。保育園のお迎えの時間は決まっているので絶対に残業はできないし、子供が帰宅後は仕事のことを考える余裕なんてもちろんない。熱発や体調不良でお呼び出しになったり、例の感染症で園が突然閉鎖したり学級閉鎖になることもしばしば…

請負のお仕事は特にそういったリスクを考えて受注できるお仕事の範囲も狭まります。

美容事業の方も家族の予定や預け先への調整があるので「この時間枠でご予約お待ちしてます!」ってことができないし、突然キャンセルにせざるおえないリスクも高いので、それでもいいよと言ってくださる直接ご連絡いただいたお客様だけに絞られてしまう。

迷惑をかけてしまうことへの罪悪感、慣れない育児、それに追加して請負のお仕事や美容事業の計画やスケジュール調整…

赤塚
赤塚

もう完全にキャパってました。笑

仕事には育児のイライラを持ち込んでしまう。家庭には仕事をうまくこなせないイライラを持ち込んでしまう。休む時間はない。これではいかん!!!全てを失ってしまう!

そう思い、一度自分のキャリアやこれからやりたいことの棚卸をしました。

その結果、

  • 今限られた時間内で家庭と両立しながら複数の事業を並行してやっていくのは難しい
  • 今までの経験を活かしてフルコミットできる仕事をやりたい
  • 美容事業は今のライフスタイルでは難しい
  • とはいえデザイナーとしての伸び代も正直あまりないと思う(スキル・モチベーション的に)
  • 今からフルコミットするなら将来のキャリアアップにつながることがしたい(将来の選択肢を増やし自分を成長させられることをやりたい)

ということが見えてきたのですが、そんなうまい話どこにあるねん!って感じですよねw

今考えるとだいぶ非常識なことしたな…と反省しているのですが、こともあろうに私はこれをほぼ丸まま藤原さんに相談したんですよ。準委任でお仕事いただいている会社のCEOに「デザイナーとしての伸び代はないと思うんですが何か私の経験活かしてフルコミットできるお仕事させてください!」的な。やばいよね。笑

ところが藤原さんから返ってきたお返事はお祈りメールではなく…

藤原
藤原

フリーランスエージェントサービスのカオスマップを作ってみてほしいです。
そのうえで、仮にアクトビがフリーランスエージェント事業をやる場合、どういった優位性で立ち上げるべきかという事業戦略のたたきを作ってみてほしい。

赤塚
赤塚

(ふ、フリーランスエージェント…?カオスまっぷ…. ?)

わかりました!やらせてください!(震)

人生史上最強に難しい採用試験(?)がやってみたら超楽しかった

赤塚:カオスマップなんて言葉すら聞いたことなかったし、フリーランスで今までやってきた事業もフィーリングで動きながら考えるみたいなゆるふわ手法をとってきたので、事業戦略なんてきっちり作ったことがなくて。

とはいえせっかく与えてもらったチャンスなので全力で取り組まねば!!!と、あわあわしながら取り組み始めたら…

赤塚
赤塚

何これたのしい…!!(キラキラ)

超難しい。でもたのしい…!多分潜在的に興味のある分野だったんでしょうね。寝る間も惜しんで取り組みました。そしてなんとか形に起こし、脇汗びっしょりでプレゼンしました。笑

藤原
藤原

いいですね!アクトビでこのフリーランスエージェント事業の立ち上げを一緒にやりませんか?

赤塚
赤塚

(いいの?!?!)お願いします!!!

ACTBEWORKSの目指すべき方向

藤原
藤原

作ってもらったカオスマップと事業戦略を見て向いてるなって思ったのと、デザイナーである赤塚さんに事業立ち上げをしてもらうことで「エンジニア・デザイナーはビジネスするべき」という仮説に挑戦して欲しいなという気持ちもありました。

赤塚:こうして昨年の12月にアクトビに入社して、半年ちょっと過ぎたところなんですけど、自分の選択は間違ってなかったなと思ってます。し、藤原さんの「エンジニア・デザイナーはビジネスするべき」という仮説への共感値も上がって行ってます。

藤原:デザインもエンジニアリングも、何かしらの「課題」を解決するための「手段」の一つなんですよね。この課題解決っていうところに着目して本質的な提案をするためには事業理解がやっぱり必要不可欠なのかなぁと。

このスキルはフリーランス・会社員といった雇用形態を問わず、これから必要とされていくと思うんです。そして、どうしても会社員と比べて学ぶ機会が少ないフリーランスの方達がビジネスを学ぶ機会を作っていくことがACTBEWORKSの目指すべき方向だと思っています。

赤塚:まず第一にフリーランスの方達を「作業者」「外注さん」ではなく、「プロ」「プロジェクトメンバー」として、やりがいを持って働いていただける機会を作っていきたいですね。アクトビに参画した頃の私のように。

藤原:そうですね。これは以前僕の知り合いのフリーランスの方から聞いてハッとしたことなんですけど、企業側がフリーランス慣れしてないというか、どう関わって行ったら良いかわかっていないケースも結構あると思います。この前インタビューさせてもらったゆめみさんなんかはもうほんと次元が違いますけど(笑)、企業側がフリーランスとの関係性を見直すことは、お互いにとってメリットは大きいと思います。

赤塚:ここはエージェントとしてフリーランスと企業の間に立って、良い関係性の構築をサポートをしていくのも我々のやるべきことですね。

赤塚
赤塚

この辺でまとめに入りましょうか!

ACTBEWORKSの仮説①「事業理解を学ぶ機会を提供することがフリーランスのキャリアの選択肢を広げる」

  • 「事業理解のあるエンジニア」がこれからの時代は求められる
  • フリーランスで事業サイドに関わるのは難しい
  • フリーランスが事業理解を学べる機会を提供するエージェントが必要

ACTBEWORKSの仮説②「フリーランスがプロとして事業のコアに関わることは企業の課題解決につながる」

  • フリーランスがやりがいを持ってプロジェクトに主体的に関わることができる
  • フリーランスのプロフェッショナルな領域、スペシャリストの知見を通して企業サイドも成長できる
  • それが企業にとっての本質的な課題解決につながる
赤塚
赤塚

ACTBEWORKS自身も新規事業であり、まだ仮説検証の段階ですが、これからこの仮説検証を通して「本気で成長したいフリーランスのキャリアアップをサポートし、企業の本質的な課題解決へと導くエージェント」になるため、全力で頑張っていきます!!